2012年12月28日金曜日

衣料品MDの成功方程式

原点回帰ということで、
アパレル業界の基本を学び直しているところ。

昔読んだこの本を引っ張りだしてきてみた。
ケースによって数字のぶれはあるとは思うが、
ある程度基本的な考え方はできるのよってこと。
考え方がある上で工夫していくのと、
やみくもにやるのでは違うということだ。


もう結構刊行から時間が経っているので、
新刊見つけるのは難しいかも?

以下は再読メモ

・店舗販売での各数値想定
坪単価120万円〜130万円
売場面積150坪で2億目指し、このとき粗利6000万円(30%)
販管費4500万円(22.5%)、営業利益が1500万円(7.5%)
でも、チェーン店の場合、2%程度の本部経費が徴収される。
値下げロス率は6%が標準値だが、3%程度〜10%越えまで揺れは大きい。
しまむらの在庫回転率は9回を越えている。

・成功の秘訣は買い足しMD
しまむらでの300坪型店舗の取り扱い商品数は4万〜5万アイテム。
ただし、在庫は薄い。
シーズンアイテムである女性のアウターなどは2〜3点程度で、
シーズンアイテムは原則として同じ商品のリピートはしない。
似た物を買い足していく形。これは店頭の鮮度を保つためでもある。
一方定番アイテムは本社で一括して追加発注、自動補充が仕組み化されている。

・食料品と衣料品の年間消費支出額
食料品が26万8990円、衣料品は8万5740円。
つまり食料品の3分の1以下の金額しかない。
食品と同じだけ売り上げようと思うと、3倍以上の顧客数がいる。
これがスーパーでの衣料品販売の難しさの要因の1つ。

・衣料品の特徴
小ロット生産=欠品が生じやすい。
従って、欠品が前提となったシステム利用、
商品管理を実践しなくてはいけない。
特に効果的な管理手法は単品管理ではなく、
属性管理と言われるもの。
単品管理で同一商品を追加発注しても欠品している可能性が高い。
売れた商品の属性を把握し、似た属性の商品を補充していく!

・最量販価格帯
数多くのタイプの商品が揃えられる中での最低価格帯。
顧客に選ぶ楽しみを与えつつ、低価格。
結果、販売が最大化する価格帯。

・品種別上限価格と下限価格の考え方と構成比
上限価格:中心価格*3(45%〜55%)
中心価格:最量販価格帯(35%〜40%)
下限価格:中心価格*0.5(10%〜15%)

*意外と上限価格の構成比って多い?
 中心価格帯よりも高めの価格帯の物という捉え方が妥当か。

・価格差は1.25倍以上無いと、認識されない!
1.25倍以内の価格差は消費者に価格差として認識されない。
なので小さな差はどちらかに寄せるべし。


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